時間的観点から仕事を見る ― 縁起の逆算

先週に続いてEさんが来られました。 Eさんは、 先週、「時間的観点から仕事を見る ― 縁起で仕事を見る」を聞きに来られた方です。 それで今週は、先回の続きで、「縁起の逆算」を聞きに来られたのです。

以下は、Eさんとの会話の内容です。

【Eさん】 先週は、時間的観点からの仕事の見方のたとえとして、 池に石を投げ込んだあとの波紋を見るかのように、為した仕事の影響を見ていけばよいと教えていただきありがとうございました。 そのたとえは分りやすかったです。
それで、今回はどのような内容なのでしょうか?

【お助けマン】 はい、今回は、未来の仕事のあるべき姿から逆算して現在の仕事のあり方を見る方法です。

【Eさん】 えーっ、それは、何のことかさっぱり分りませんが・・・。

【お助けマン】 そうでしょうね、時間というものは現在から未来に流れていくものであって、 未来から現在へと流れるものではありませんからね。 でも、未来を基点として逆算することは可能です。
例えば、3年後に某国立大学に合格するためには、それぞれの科目において偏差値が何点なくてはならないかと言うことが分りますので、 現在からどのような勉強をして、どれくらいの実力をつける必要があるのか、おおよその見当がつきます。 つまり、未来において理想の結果を得るために現時点で何をなさねばならないかを逆算して知るということなのです。

【Eさん】 今、おっしゃった受験勉強なら、私も経験しましたのである程度のことが分るのですが、 実際の救世運動や選挙活動ではどのように考えればいいのですか?

【お助けマン】 はい、そうですね・・・
例えば、選挙活動における仕事を考えてみましょう。 次回の国政選挙は、2016年7月に参議院選挙が予定されていると言われていますが、 そのときに議席を例えば、X議席取るためには、現時点において何を為さなければならないのか、 これを知ることがすなわち結果から逆算して現在の仕事を考える方法となります。

【Eさん】 それだったら分ります。 まず、将来のある時点での目標を設定するのですね。

【お助けマン】 はい、そのとおりです。まずは、ゴールのあるべき姿を決めてしまうのです。 そして、それに至るために現在、何をしなければならないのか、 これを考えつつ、その仕事をしていくという方法です。

【Eさん】 でも、逆算して現在のなすべき仕事が分ったとしても、 とても現実的にはそれを行うことが不可能と言う場合はどうすればいいのでしょうか。 あきらめよということですか?

【お助けマン】 いい質問ですね。 つまり、今の仕事を最大限、どのように変えたとしてもその延長線上に理想の姿がないという場合ですよね。 こういうケースはよくあります。 例えば、自分が有名歌手になりたいと思っても、今の実力をどう引き伸ばしても無理という場合ですよね。

【Eさん】 はい、そのとおりです。 何か、大きな奇跡が起きない限り無理という場合が人生には多くあります。 そのような場合はどうすればいいのですか?
「神風が吹く」ことを祈るしかないのですか?

【お助けマン】 私は、その質問を待ってましたという気持ちですね。
おっしゃるように多くの人たちは「神風が吹く」ことを望むでしょうね。 でもね、神風というものは、神風を期待したときには吹かず、神風を期待せず自分の自助努力で乗り越えようとしたときに、 かえって吹くものなのです。

【Eさん】 それは、意地悪じゃないですか? 神様があまのじゃくってこと?

【お助けマン】 いや、そうではありません。実は、これが法則なのです。 「天は自ら助くるものを助く」と言われているじゃないですか。 ですから、ただひたすらに理想に向かって努力を続けていくことが大事なのです。

【Eさん】 でも、最大限の努力をしたとしても、 その延長線上に理想の姿がなければ無理なものは無理じゃないですか?

【お助けマン】 そこなんですよ、大事なところは!
つまり、現在の仕事や活動の延長線上にないということが、 次元を超えた仕事レベルが要求されているということの証なのです。 だから、それが神風ならぬ「クオンタム・リープ」が必要とされている時でもあるということなのです。

【Eさん】 えーっ、その「クオンタム・リープ」とは何なのですか?

【お助けマン】 それは量子的飛躍と言って、もともと科学の世界での言葉なのです。 詳しくは、ここを参照していただくとして、 それは、ある種のイノベーションであって、次元を超えると言うことを意味します。 つまり、もし、今の仕事をどれほど最大限に努力して頑張ったとしても理想の状態にならないとするならば、 もう一段上の次元での仕事の方法にワープしなければ達成できないということです。

【Eさん】 そういうことなのですか。 このクオンタム・リープとは、理想の状態から逆算して、もし、 達成が不可能と思われる場合に必要とされる飛躍の手段なのですね。

【お助けマン】 そうです。ですから、飛ばなければいけないということです。 しかしながら、ここにもあったように、 ただ勝算も無く清水の舞台から飛び降りることではありません。 それは勝つべくして勝つことでもあるからです。

【Eさん】 じゃ、どうすればいいのですか?

【お助けマン】 そのために、もうすでに多くの答えが出されています。 そのために多くの霊言も出されています。 従って、あとは、その内容をただただ”自分のこととして受け止めて”、素直に高級神霊のアドバイスを実践するだけです。 つまり、これは自分のことではないという言い訳や保身があっては、決してクオンタム・リープを為すことはできないのです。

【Eさん】 あっ、分りました! その答えは、揺るぎのない信仰心にあるのですね。

【お助けマン】 そのとおりです! やっと気がつかれましたね。 その信仰心こそが次元を超えて、また、想像も出来なかったような結果をもたらすのです。

【Eさん】 はい、ありがとうございました。やっと分りました。
縁起を逆算して考えるということが、私にクオンタム・リープ(量子的飛躍)を余儀なくしてくれるのではないかと思います。 なぜなら、逆算して考えることによって、今のままでは到底不可能であるということが分かるからです。 ありがたいです。 このような仕事の認識の方法があるなんて知りませんでした。本当にありがとうございました。
次回も楽しみです。それでは、また来週もお伺いいたしますので、よろしくお願いいたします。

と、言ってEさんは帰られました。
前回と今回の二回に分けて時間的観点からの仕事の見方を学びました。 今回は、縁起を逆算して現在の仕事を見るという方法でした。 そして、この方法は私たちにクオンタム・リープをもたらすものでもあるということでした。 私たちは、もうそろそろ次元を超えた仕事をするべきときに来ているのではないでしょうか。 そのために、教学をし、修行をし、さらに信仰心も鍛えてきたのではないでしょうか。 いよいよ信仰心に基づく仕事が、どれほど偉大なるものであるのか、 これを示すときが来たと強く思う次第です。

では、次回の問答にご期待ください。
主エル・カンターレに感謝。

(終わり)