意外と知られていない憲法九条作成の真実

元ジャーナリストのAさんがやって来られました。
終戦から68回目の終戦記念日を迎えて、本当の意味で日本の戦後は終わったと言えるのか、それを聞きに来られました。 そのとき、あの憲法九条の話しとなりました。

以下は、Aさんとの会話の内容です。

【Aさん】 安倍さんはやっぱり行かなかったね。 8月6日に明言を避けていたのが気になったけど、本当に残念だね。 やっぱり、これも先回に問題にした戦後の自虐史観に負けたということだよね。

【お助けマン】 おっしゃるとおりです。その前の政権がひどすぎたこともあって、 安倍さんが首相なった時に、今度こそ期待していた人も多かっただけに、 失望も大きかったのではないでしょうか。

【Aさん】 これほど他国の記事や言動に内政が左右されるということは、 まだ戦後が終わっていない証拠だと思うよ。 いつになったら日本が本当の意味で戦後を脱して独立した国家となるのかと・・・。

【お助けマン】 Aさんもそう思われますか。 それには、やはり自前の憲法を持って初めて本当の意味で独立国家になると思いますよ。 本来ならば、全文を入れ替えて自前の憲法としたいところですが、もし、それが果たせないならば、最低限、憲法九条の改正は必要でしょうね。

【Aさん】 それは、どういう意味なの?  先回話題になった「大川談話」はそのとおりだと思ったけど、 だからと言って、平和の象徴である憲法九条は改正したくないよね。

【お助けマン】 Aさんもやはりご存知ないのですね、憲法作成時の真実を・・・。
憲法学者や日本の知識人ですら憲法が作られたときの事実を知らないぐらいですから、 たとえAさんが元ジャーナリストであっても、ご存知ないのは無理ないことでしょうね。

【Aさん】 じゃ、その憲法九条の作成の真実なるものを教えてくれるかね?

【お助けマン】 はい、分りました。大川総裁の書籍で、 『されど光はここにある』という書籍があります。その第4章「勇気からの出発」の151ページにこのようにあります。

日本では、戦後教育によって、「憲法九条をはじめとする『日本国憲法』を守っていれば平和が来る」という、 ある種の信仰のようなものが長く続いています。
日本国憲法の草案をつくったのは、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)のスタッフたちであり、 特に、憲法九条を書いたのは、ケーディス大佐という当時三十九歳の人であることは分っているのですが、 書いた本人が、あとで、「まだ、あの憲法九条を改正していないのは、驚きだ」などと述べているのが記録として遺っています。
彼は、法律の専門家でも何でもなく、「九条に『国の交戦権は、これを認めない』と書いてあるけれども、 私は、『交戦権』の意味がよく分っていなかった」と、書いた本人があとで言っているのです。 これは驚きです。「交戦権を放棄すると、戦争ができなくなるが、それがどういうことを意味するのか、 よく分っていなかった」と述懐しています。

とあり、これはびっくり仰天のことなのです。
多くの人たちは、憲法がGHQのスタッフたちによって作られたというところまでは知っていますが、 作った本人がまだ改正されてないことに驚きを示し、 さらに、「交戦権」の意味が分らなかったと言っているからです。

【Aさん】 えっ! そうだったの! そこまでのことは多くの人は知らないよ―。
だって僕も、今、初めて聞いたところだし、もし、それを知っている人が居たとしても、 交戦権がないということは、平和だからいいのではないかぐらいにしか思っていないと思うよ。

【お助けマン】 ですから、Aさんも以前におっしゃっていたように、戦争は誰でも嫌いです。 8月15日に開催された「全国戦没者追悼式」で、99歳の参加最高齢のご婦人が言っていましたが、 「戦争は絶対にくり返してほしくない」と言うことが大多数の国民の思いでしょう。そのとおりです。 しかしながら、それだけでは先の大戦で戦った私たちの先輩や先祖の立場を説明できません。

【Aさん】 それは、どういうこと?

【お助けマン】 だって、私たちの先輩や先祖は、好んで戦争をしたわけではありませんし、 彼らだって人を殺すことは嫌いです。では、なぜ誰でもが愚かと言う戦争をしたのか。 私たちの先輩や先祖はそれほど愚かでバカだったのか、この問いに答える必要があると思います。
私が思うに、彼らにはもっと大きな義務感があったのではないか、 その嫌で苦しい戦争もあえて実行せざるを得なかったという正当な理由があったのではないかと言うことなのです。 これを認めてあげなければ、彼らは勝手に暴走して悪いことをしたバカ者だったということになり、 それでは決して浮かばれないことになります。
また、同時に、それは彼らに対して最大に礼を失することにもなると思います。だって私たちの先輩であり先祖の方々ですよ!

【Aさん】 だから、今回、大川談話が出されたのだね。 大川総裁は、その事実を知っているが故に放っておかれなかったということだね。

【お助けマン】 はい、そのとおりです。それを正直というのです。
さらに、もっとはっきりと真実を言えば、戦後、GHQのスタッフによって作られた憲法は、 平和憲法と言って美しく表現されてはいますが、 実は、日本が二度と戦いをすることがないようにと戦勝国が「刀狩」を行ったという一方的な憲法なのです。
そのために、交戦権を奪い、また同時に政教分離をも行いました。 彼らは、日本の武士道精神(騎士道精神のノーブレス・オブリージに通じる)を徹底的に排除しようとしたのです。 さらに、大川総裁は、先ほどの文章に続けて、次のように述べられています。

日本は、海で隔てられている島国であり、日米安保があるので、今は何とか平和が守られていますが、 はっきり言って、今後はどうなるか分かりません。そういう状況が来ているのです。
私は、自然災害や大きな事故等と、他国からの侵略を含む軍事的な危機等は、性質的には非常に似ていると思います。
やはり、国民が、「一丸となって、国を守り、発展させていこう」という強い意志を持っていなければ、 国を維持・発展させていくことは難しいのです。そのことを知っておいたほうがいいと思います。
したがって、国のなかで、国の没落や衰退、あるいは消滅を望むような人たちが、 多数の勢力を持つようなことがあってはならないし、そうした言論が国民を洗脳し、 引っ張っているような現状があるのなら、やはり、断固として、それに対して異を唱えるなければなりません。

と、説かれて、今後どうなるか分らないとまでおっしゃっていますし、 また、国民が、「一丸となって、国を守り、発展させていこう」という強い意志を持っていなければ、 国を維持・発展させていくことは難しいとおっしゃっています。

【Aさん】 いやー、よく分ったよ。そのとおりだよ。
でも、今、国民の多くには、「憲法九条によって平和が守られているのであって、変えるなんてとんでもない、 もし、変えるという人が居たらそれこそが非国民だ」という風潮があるのにはどうすればいいのかね。

【お助けマン】 それはね、もう考え、あるいは知恵のところだと思いますよ。
例えば、盲腸になったときに手術をして皮膚を切るなんてとんでもないと言っている人と同じになるでしょう。 もし、皮膚を切って手術をしなければ、全身に盲腸の毒が回って、それこそ命を落とすことになるからです。
単純な人たちには、これが分らないのです。 命を救うことよりも皮膚を切らないほうを優先させる愚かなことをしてしまうのです。 だから、よく分っている医者が患者に手術の必要性を説明して納得してもらっているのです。
これと同じように、知識人は、今後予想される国難について、この医者のように国民に説得的に説明しないといけません。 先の大戦は、欧米の殖民地政策からアジアの国々を解放し、また同時に国と国民を守ることにあったのだと・・・。
そして、今、またかつての国難と同じものがやってきて、 欧米ではないが、今度は、核ミサイルと尖閣諸島の侵略から武装することによって国を守らなければならないと、医者のように説得しないといけないのです。

【Aさん】 何と、それを勇敢にも行っているのは、知識人でもマスコミでも、また政治家でもなく、 宗教家が行っているということか・・・。何と情けないことか・・・。

【お助けマン】 そうなのです。本来、宗教家は真理の探究のために座禅をしたり閑静なところで修行をしたいものです。 しかしながら、国を守る義務がある方々が本来の仕事をしないものですからあえて宗教家がやらなければならないという異常な事態にもなっているのです。
それも、色々のところから来る批判や反発にめげず、国を救いたい、世界を救いたという思いで、 今、幸福実現党という政党を立て、さらに、続々と書籍を出されているということなのです。

【Aさん】 分かったよ。でもね、これだけ戦後の洗脳が強いなら、大川総裁が誤解されることもあるんじゃない。 例えば、なぜ、宗教家が政治に口を出すのか、何か野望でもあるんじゃないのかと・・・。 でも、今の話しを聞いてよく分ったよ。
周りの国に、日本の国民を拉致して未だに返さず、しかも、核ミサイルを準備して撃つぞと脅している国もあれば、 尖閣諸島は古来よりうちの領土だと勝手に言って、連日、領海侵犯を繰り返している国がある中で、 国民の生命の安全と財産や領土の保全に命をかけるような政治家やリーダがいないから、 やむなく宗教家が口を出さざるを得ないのだと・・・。 本来、宗教家は真理の探究のための修行に徹していたいのだけど、見ていられなくなって意見を述べているのだと・・・。 本当によく分ったよ。
今日は、憲法九条のびっくりするような真実を知って、やはり、感情や流言に振り回されることなく、 冷静にものごとを確認して判断することの大切さがまたよく分った。
これを早く皆に知らせないといけないので、今日はこれで帰るよ。ありがとう。

と、言ってAさんは帰られました。
あれだけ国民が聖書のように神聖化してきた憲法九条の作成秘話を知って、仰天された方も多かったのはないでしょうか。 実は、これが平和という美名のもとで行われた戦後の洗脳だったのです。もし、宗教こそ洗脳が多いと思っている人がいるならば、 戦後の自虐史観や憲法九条の洗脳を解いたのが、これまた宗教である幸福の科学であったというこの事実を、 ニュートラルで白紙の心で認めることもまた人間として誠実な態度ではないでしょうか。

では、次回も問答が続きます。  主エル・カンターレに感謝。

(終わり)