幸福実現党の選挙結果について聞かれました

元ジャーナリストのAさんが、また確認したいことがあるとのことで、おいでになられました。
それは、幸福実現党の選挙結果についての、ご質問でした。

以下は、そのときの会話の模様です。

【Aさん】 先日は、色々と教えて頂いてありがとう。今日は、また聞きたいことが出来ちゃったのでやってきました。

【お助けマン】 いつでも大歓迎です。ところで、お聞きになりたいことって何ですか?

【Aさん】 実はね、おたくの団体の関連政党の幸福実現党のことなんだよ。

【お助けマン】 ああ、幸福実現党のことですね。

【Aさん】 それでね、確か立党したのは、2009年の春だったと思うのだが、その立党の記者会見で、その当時の党首が、選挙に出て第一党を目指す、ということを言っていたように思うのだけど・・・。そして、その後、大川総裁が自ら党首となって、その夏の衆議院議員総選挙での結果は、惨敗でゼロ議席だったと聞いているし、また、その翌年の参議院議員の選挙の結果も同じだったと記憶しているのだけど。

【お助けマン】 はい、そのとおりです。何か、ご不明の点でもおありですか?

【Aさん】 いやね、300人ほどが選挙に立候補し、第一党を目指すと言っていたにもかかわらず、惨敗で一議席も取れなかったなんて、どうも、よく分からないのだけど。だって、ある程度票が取れないと、供託金だって没収されるだろうし・・・。

【お助けマン】 はい、単なる一会員の私が、どこまで答えられるか分かりませんが、そのような立場の人の答えでいいなら、私の考えとしてお話しできるかと思いますが・・・。

【Aさん】 それでいいですよ。何も政党の公式見解を聞きたい訳ではないので、私の素朴な疑問に対して何かヒントになるものがあれば、それだけでもいいです。

【お助けマン】 分かりました。それでは、私の個人的な考えとして、述べさせて頂きます。
まず大切なことは、幸福実現党の母体は、宗教法人 幸福の科学であるということです。もちろん、それは、既にご存知のことですので、今さら確認しないといけないことではありませんが、それによってこれからお話しすることも、ご理解頂けるのではないかと思います。

【Aさん】 母体が宗教法人であることについては、当初から隠すことなくおっしゃっているので、宗教との関連を隠したがる某政党から比べれば、誠実だし、信用ができると思っていますよ。

【お助けマン】 ありがとうございます。それでですが、心の世界と現実というものは、必ずしも一致するものではないということなのです。
そう言うと難しいと思いますが、結論から先に言えば、この世の世界だけで議論するのか、あるいは、心の世界である霊的世界も含んで議論するかの違いなのです。
その後者の世界を、心の世界と言いますが、それは、目に見えない真実の世界のことを言います。それは、また「かくあるべし」と言う言葉で表現することもできます。実は、その「かくあるべし」ということは、心の世界では、すべての基本となる大事なことなのです。
つまり、「かくあるべし」という理想を願う念いが、まずあって、その念いが強くなって確信となり、かつ、その確信が持続されるとき、それが、段々とこの世の世界に降りてきて、現実となって現れてくるのです。従って、まず、念いがなければ、現実の世界に現れることはありません。
例えば、鍋で卵をゆでるとします。 まず、外の白身が先に硬くなり、そして、中心の黄身の部分が硬くなっていきますが、当初、黄身は固まってはいません。
しかし、ゆで続けることによって、段々と黄身の部分、すなわち、この世の世界も固まっていくようなものなのです。しかしながら、途中で熱を止めたら、それまでのことですが、それと同じなのです。
これは、心の法則ですので、すぐさま、ご理解していただくことは難しいと思いますが、こう言う真実の世界があると思って頂ければありがたいです。ですから、ゆで卵のように、皆が、念い続け、熱をかけ続ければ、やがては固まることを知っているので、第一党になると言っているのです。

【Aさん】 それじゃ、何ですか、第一党になると言っていたことは、心の世界だけの話しだったということですか?

【お助けマン】 そうではありません。心の世界は、この世の世界も含みますので、心の世界だけの話しではありません。ですので、はっきりと断言できますが、決して、単なる願望を言っている訳でもありません。それは、心の世界では、すでに実現していることなので真実なのです。
しかしながら、それが、まだ現実世界に降りて来ていなければ、そのような状態にはなりません。ですから、心で思ったことと現実とのギャップは、よく存在します。でも、先ほども言いましたように、思わないと始まらないのです。その念いを強くして、その念いが持続しなければ、これは、また実現しないのです。
その実現するまでの間に、色々と迷いが出てきます。また、邪魔も入ります。もしかしたら、だめではないだろうかと・・・。しかし、それは、卵をゆでるのを途中で火を止めるようなものです。しかし、そのときにこそ、踏みとどまって、「絶対に実現する。いや、すでに実現しているのだ」と思い続けることが大切なのです。

【Aさん】 心の世界というものが、今ひとつ分かりにくいのだけど、それだと、この世の世界では、実現しなくてもいいということなの?

【お助けマン】 そうは言っていません。非常に大事なことを言っているのですが、霊界も含めた大きな世界に、法則というものがあります。それは、まず、心の中で強く、しかも長く思ったことが、この世の世界で実現するという法則なのです。
例えば、自分は医者になりたいと、強く、しかも常に思っていれば、勉強もそれに合った形で出来るようになるし、協力者も現れるし、また、医学部の試験を受けても、何かインスピレーションのようなものを受けて、いい点数が取れたりするのです。でも、そうなりたいと思っていなければ、そんなこと何も起こりもしません。これが法則だと言っているのです。

【Aさん】 それでも、現実に、一つも議席が取れなければ、皆、がっかりするのじゃないですか?

【お助けマン】 いいえ、そこが、心の世界をバックにしている政党と言われるところなのです。すでに第一党になっていると、皆、心の中で思っています。なので、その行動としても、将来、政党本部とすることもできるビルを、東京の中心地である赤坂に持つこともできたのです。これも、実は心の法則によって具現した証です。

【Aさん】 なるほどね。なぜ、あんなところにビルを持ったのか分からなかったけれども、そういうことだったのか。

【お助けマン】 そうなのです。現実的に、今は、まだ一議席も得られてはいません。政党の発足当時、天上界からの通信では、200議席も不可能ではない、と言っていた霊人もおられたのですが、これは決して嘘ではありませんでした。実は、天上界では、すでに成就していたことなのです。天上界の高級霊の方々には、それが見えていただけのことなのです。ですから、それが、そのまま実現しなかったではないかと言う人がいるとすれば、それは、言うほうがおかしいのです。嘘でもないし、それは心の法則から言えばそのとおりなのですから・・・。
ですから、心の世界と現実とのギャップを説明することは難しいのですが、幸福実現党は、そのような考え方を持っているということをまず理解して頂くことが、大事かと思いますよ。

【Aさん】 分かったよ。でも、今言ったこと、マスコミなんかには、全く理解できないよ。僕だって、今言ってもらったから、にわか勉強だけど、そうかなと思って少し理解できるけれども・・・。どうなの、信者の人も全て、これを理解できるの?

【お助けマン】 もちろん、中心的な方々は、分かっておられると思いますが、末端の信者の方々までと言いますと、私も自信がありません。
しかし、一番大事なことは、「かくあるべし」という、心の世界ですでに成就している理想を、確信できるかどうかということだと思います。これが信じられないと、思い違いをして、変な手段を使って実現しようとする人が、出て来ないとも言えないところがあります。だからこそ、『Think Big』ということを、大川総裁が、何度も説かれているのだと思います。
余談ですが、この考え方と反対の考え方が、「蟻の一穴」という考え方です。これは、「かくあるべし」と言う理想を持つのではなく、この世の現実の世界だけで、例えば、一部の保険会社の営業のように、ごり押しをして力ずくで進めて行こうとする考え方です。

【Aさん】 でもね、この考え方はいいけど、会社の営業などで、思いでは目標達成しました、でも現実は未達です、と言ったら、即刻クビになるんじゃないの?

【お助けマン】 そこなんです。宗教と企業とは違います。どの世界までを含んで、ものごとを言っているかによって変わってきます。もちろん企業で、あの世の世界までを含んで、ものごとを言ったら、それは、奇人変人扱いされるでしょう。
しかしながら、宗教では、この世だけの世界で議論することのほうが、むしろ異常なのです。ですから、どの世界までを含んで考えているか、議論しているか、あるいは、成果としているか、ということで違いが出てくると思います。実は、この考え方は、宗教活動の全てにおいて共通しています。
例えば、伝道の目標と成果の考え方や、その他の活動の目標と成果についても、同じことが言えるのです。ですから、宗教においては、この世だけの視点で見てはならないと、よく言われるのです。

【Aさん】 なるほどね。よく分かったよ。何か聞いていると、世界がボンと大きくなったように思うよ。今まで金魚鉢の中の金魚や藻や、砂の話しばかりしていたのが、急に、その金魚鉢が置かれている大部屋のカーテンやじゅうたん、それに大きなシャンデリアの話しにまでなってきたように思うよ。やはり、世界が違うんだ。

【お助けマン】 そうです。心の世界とは、この世をも全てを含んだ真実の世界の話しとなります。
しかしながら、だからと言って、現実はどうでもいいのだと言っている訳では決してありませんので、ここは誤解しないでいただきたいと思います。まずは、心の世界で、理想を立てること、そして、その念いが持続し、段々と現実世界に現れてくる様を思い描いていると、それが現実化してくるということを知らなくてはならないと思います。
もし、このように思えたら、この世にあって、あの世の霊的世界に生きている感覚にと同じになるかも知れませんね。これが、霊的視点、あるいは、霊的人生観と言われることかも知れません。

【Aさん】 そこは、よく分からないけれども、不思議だね、現実には一議席も取れなかったということなんぞ、もう、どうでもよく感じられるよ。要は、理想を思い描けるかだよね。何か、世界が急に広がったように思うよ。今日は、本当にありがとう。

と言って、Aさんは帰られました。私たちは、もちろん現実世界に生きていますので、現実を軽んじてはいけませんが、それよりも大事なことがあるということを、色々と学ばせて頂いたのではないかと思いました。これも、仏陀が下生されている時代だからこそと思った次第です。合掌。

(終わり)