37.5KHzはイルカでも魚群探知機でも出せる

元ジャーナリストのAさんが、マレーシア航空370便の捜索で、 ブラック・ボックスの信号がキャッチされたとの報道を聞いて驚いてやって来られたのです。
以下は、Aさんとの会話の内容です。

【Aさん】 とうとう370便のブラック・ボックスを見つけたようだね。 これで決まりだね。

【お助けマン】 ちょっと待って下さい。 捜索の報道が、いつもフライング・スタートぎみで、 科学的に事実を検証せずに発表されているのでびっくりしているのです。

【Aさん】 でも、 報道によると、ブラック・ボックスから発信されている信号をキャッチしたと言うんだ。 その報道では、中国の巡視船が、4日と5日の2回、フライト・レコーダーの発信機が出す37.5KHzの音波を探知したし、 さらに、6日には90キロ離れた地点でオーストラリアの船が検知したと言っているんだよ。 2つの国の捜索船が受信したなら、もう確定じゃないの?

【お助けマン】 いや、だから困るんですよ。 37.5KHzの信号は確かにブラック・ボックスが発信する周波数に間違いはありません。 しかしながら、その周波数はブラック・ボックスだけが使っているのではないのです。 ネットで、 「超音波」で検索するとすぐに出てきますよ。この図を見てくださいよ。

もうお分かりでしょ。37.5KHzは、イルカでも魚群探知機でも出せるのです。 ですから、発信元をちゃんと特定化してからメディアは発表するべきでしょうね。

【Aさん】 えー! イルカね・・・。それは知らなかったよ。

【お助けマン】 それと、中国の巡視船での音波探知の映像を見ましたが、 海面下にマイクのようなものを少し降ろして、受信ダイアルを37.5KHzに合わせてイヤホンで聞いているだけでした。 大丈夫かなという感じが正直しました。

【Aさん】 えーっ、そうなの。だって、そのあたりの水深は3000mを超えているんでしょ。 海面にマイクを突っ込むぐらいじゃだめだと思うけどね。

【お助けマン】 それと、報道では中国船が検知した場所とオーストラリア船が検知した場所は 90Km(550Kmの報道もあり)も離れています。 これは、どう考えても同じブラック・ボックスとは言えないと思います。

【Aさん】 でも、ブラック・ボックスには、 フライト・レコーダとボイス・レコーダの2つがあるので別々に検知されてもおかしくはないよね。

【お助けマン】 じゃ聞きますが、機体の同じ場所に格納されていた両者が、 百Kmも離れて落ちた理由は一体何なんですか?

【Aさん】 うーん、これは困った。答えられないね。 イルカがくわえて運んだんじゃないの?

【お助けマン】 冗談はよして下さいよ。
これは、科学的に解明しょうとすればするほど謎だらけですよ。さらに付け加えるならば、 もし、ブラック・ボックスが海底に沈んでいるなら、10分でも1時間でも連続して信号が受信されるはずです。 なのに、なぜ90秒しか受信できなかったのでしょうか。ブラック・ボックスが泳いでいるのでしょうか。 どうもその信号は、ブラック・ボックスからではないような気がします。

【Aさん】 でも、皆、どうしてそんな報道を簡単に信じてしまうのかね。 自分も元ジャーナリストなので、人のことは言えないけど・・・。

【お助けマン】 さらに、シンガポールからの 報道では、 マレーシア政府が意図的に何かを隠しているのではないかと、マレーシアの野党リーダが発言したと報じていました。 野党リーダが言うのには、あれだけの防衛のためのレーダ・システムがある中で、 旅客機が誰にも気づかれずに少なくとも4つの州の上空を飛行することは不可能であると述べているのです。

【Aさん】 なるほどね。やはり何かおかしいね。

【お助けマン】 だからこそ、科学的な検証が必要なのです。

【Aさん】 でも、科学的であるはずの報道が事実未確認であったりする中で、 宗教のほうが科学的だなんて・・・。 あっ、そうか。だから「幸福の科学」なんだ。
よく分ったよ。もういいかげんに報道関係者は、科学的に検証されたことのみを報道しないといけないと思うよ。 でなければ、かんたんに騙される人も多くいるからね。
今日もすっきりしたよ。じゃ僕はこれで失礼するよ。

と、言ってAさんは帰られました。
先々回に言いましたように、インマルサットはインド洋に墜落したとの結論を出していないのに、 マレーシア政府が勝手に墜落を断定したのだと言っています。
インマルサットが、ドップラー効果によって航路を割り出したのは初めてだと言っているにもかかわらず、 マレーシア政府は、何ゆえにインド洋に墜落だと断定せざるを得なかったのでしょか。 謎は深まるばかりです。

では、次回も問答が続きます。
主エル・カンターレに感謝。

(終わり)