禅定で自分を見つめる(その9)「守護霊の声が聞こえない」
先回に引き続き、Eさんとの問答を続けます。
先回は、霊的な磁場の違いについての問答でしたが、その中で、神社の鳥居の霊的意味の話しもありました。 今回は、守護霊との対話についての問答が続きます。 以下は、Eさんとの会話の内容です。
【Eさん】 先回は、磁場の違いについて分りやすいお話しをありがとうございました。 そのとき、精舎は天国の出張所だと聞いたものですから、さっそく、先日、精舎の宿泊研修を受けに行ってきたのです。 それでね、その研修の朝瞑想の中で守護霊との対話があったのですが、どうもうまく出来なかったのです。 そこで、今日は、そのことをお聞きしたいと思ってやって参りました。
【お助けマン】 守護霊との対話の瞑想ですね。 ところで、どのようにうまく出来なかったのですか?
【Eさん】 はい、大川総裁のご誘導のお言葉で、「心を澄ませば守護霊の声が聞こえてきます」とおしゃったのですが、何も聞こえて来なかったのです。
それで、どうすれば守護霊の声が聞こえるのかと・・・。
【お助けマン】 そうだったのですか・・・。 私の場合、守護霊の声を受け取れた方もいましたが、私自身は聞こえなかったので少しがっかりした記憶があります。
【Eさん】 お助けマンさんも、聞こえなかったのですね。
【お助けマン】 はい、実は、守護霊との対話では守護霊の声が具体的に聞こえない人のほうが多いのではないでしょうか。 いや、むしろ耳の近くから声が聞こえたならば、それは危ないと思っていいと思いますよ。
【Eさん】 と、言いますと?
【お助けマン】 耳の外から声が、ささやくように聞こえるならば、これは悪霊の声であることが多いのです。 守護霊の声は、むしろ、胸から湧き上がってくるようにして聞こえて来るものなのです。
【Eさん】 でも、私は胸からも聞こえませんでしたが・・・。
【お助けマン】 はい、胸から声が明瞭に聞こえる人もおられますが、実は、 守護霊との対話は、初心者では自問自答の形態によることが多いと思います。
【Eさん】 えっ、自問自答ですか・・・。それでは自作自演の対話じゃないですか?
【お助けマン】 自問自答だと言うと、すぐに自作自演だと言う人もおられますが、 この対話での自問自答は、通常の自問自答とちょっと違うのです。
【Eさん】 えー! 違うとはどういうことですか?
【お助けマン】 はい、守護霊との対話における自問自答は、 自分が問いを発した瞬間に、すぐに答えが返ってくるという不思議な自問自答なのです。
通常、自問自答と言っても自分が考える時間が必要です。つまり、自分で問いを発して、それをある時間考えて、 そして、答えを出すという流れがあります。 しかしながら、守護霊との対話における自問自答は、その答えが返ってくるまでの時間が極めて短いという特徴があるのです。
【Eさん】 あっ、そうなのですか。
【お助けマン】 はい、そのように答えを得るまでの時間が短いということが、 何よりも自分で考えた結果ではないという証拠なのです。
【Eさん】 なるほどね。あまりにも答えが速いなら、確かに自分で考えた内容ではありませんね。
【お助けマン】 はい、そうです。それは、ある意味でインスピレーションと似ているところがあります。
【Eさん】 えっ、インスピレーションと似ている? どこが似ているのですか?
【お助けマン】 はい、ご存知のようにインスピレーションとは、自分で考えた内容ではありません。 天上界の霊人から頂いた、いわばタナボタ的な内容です。 従って、それは自分で考えたものでないが故に、すぐに忘れるという性質を持っています。
【Eさん】 そのとおりです。私もインスピレーションを受けることはよく経験していますが、 これはいい考えだなと思った瞬間、別のことをしていている間に忘れることが多いです。 なので、いい考えなのに忘れてしまって惜しいなと思うことが多くあります。
それで、それからはインスピレーションを受けたならば、メモを取るようにしています。
【お助けマン】 そのとおりですね。 インスピレーションも自分の考えではないので、すぐに忘れてしまうということです。 つまり、守護霊との対話も同じで、自問自答であっても自分で考えたことではないので、 この場合忘れるということではありませんが、時間を置かずにすぐに答えが返ってくるということです。
【Eさん】 はい、分りました。私は、しっかりと守護霊の声が聞こえなければならないと思っていましたが、 今のお話し聞いて安心しました。 法友に聞いても、守護霊の声が聞こえなかったという人も多かったので、どういうことかなと思っていましたが、 今のお話しですっきりとしました。
【お助けマン】 ですから、皆、霊能力にあこがれるのです。 この霊能力については、よくよく気をつけないと危ないところがあるのです。 守護霊との対話なら、これは万人が可能なのですが、イエス様と対話したとか、仏陀様から通信が来たという人もいるようですが、 これは、波長同通の法則から言えば、ほとんどが思い違いだと言えるでしょう。 あるいは、悪霊がなりすましで本人に通信していることも多いのです。
ただ、例外があって、精舎での高級霊との対話の研修がある場合には、イエス様から直接ではなく、かならず仲介役の天使が居て、そして、それをまた守護霊が受けて、そして伝えてくれる、そういうプロセスを経る場合が多いと言えます。
【Eさん】 はい、そう言えば法友で、守護霊との対話でイエス様と話しをしたと言っている人が居たのですが、 これは、精舎の研修以外では危ないということですね。
【お助けマン】 はい、そのとおりです。波長同通の法則は宇宙の法則であるため、 それを無視したことが起きるはずはありません。霊能力を持ったと言えば自分が偉くなったように思われるので、 どうしても言いたくなるのです。でも、ここは気をつけて、常に謙虚に生きることが大事だということです。
【Eさん】 はい、ご忠告をありがとうございました。 私の中にも霊能力にあこがれるところがあったと思います。 もちろん、それは悟りを得る過程で身に付いていくものとは思いますが、焦らず謙虚に修行して参りたいと思います。 今日も、色々と教えていただきありがとうございました。それではこれで失礼いたします。
と、言ってEさんは帰られました。
守護霊は、誰にでも必ず一人存在します。自分が生まれてからずっと見守ってくれています。 誰でもが自由に守護霊と対話することが可能ですが、これも心の修行の段階を経て成していくことが大事ではないでしょうか。
まだまだ次回も問答は続きます。
主エル・カンターレに感謝。
(終わり)