「迷ったら法に戻れ」とはどうすればいいのですか?

入会間もないEさんが、先回、「迷ったら法に戻れ」という言葉に非常に納得されましたが、今日は、その具体的実践方法について聞きに来られました。
以下は、そのときのEさんとの会話の内容です。

【Eさん】 先回は、「信仰を絶対に離さないと」の中で「迷ったら法に戻れ」との言葉をいただきありがとうございました。 それでね、そのときは、なるほどと思って帰ってきたのですが、では実際に何をすればいいのかと言う実践の段階で分らなくなってしまったのです。

【お助けマン】 そうでしたか。確かに、「迷ったら法に戻れ」と言うだけではどうすればいいのか分らないかも知れませんね。

【Eさん】 はい、それで改めまして「迷ったら法に戻れ」とは具体的に何をすればいいのか、 これを教えて頂ければありがたいのです。

【お助けマン】 はい、分りました。
私たちは、この世の世界に住んで生活をしています。この世の世界とは、三次元の世界とも言われています。 ところが、広い意味での宇宙は、この三次元だけではありません。あの世の世界と言われる四次元以降の世界をも含んでいます。
つまり、この世の世界とは、目に見えたり触ることができる五感で感知できる世界のことを言いますが、 実は、五感では感知できないあの世の世界もあるのです。そして、そのあの世の世界は、この世の世界をもすっぽりとおおった形で、存在しています。 それは、あたかも金魚鉢の中の世界が三次元のこの世の世界を表し、 その金魚鉢が置いてある空間が四次元以降のあの世の世界を表しているようなものです。
ですから金魚鉢の金魚にとっては、金魚鉢の世界が全てであると思っているのです。この金魚を人間だと思えば分りやすいと思います。

【Eさん】 その金魚鉢のたとえは、よく聞きます。
ところで、この世とあの世の世界の関係についてはそのとおりでいいのですが、それが「迷ったら法に戻れ」と、どのように関連があるのですか?

【お助けマン】 はい、ここからが本論なのですが、まずは、あの世の世界、つまり霊的世界があることは納得していただいたということで、 実は、この世の世界に法則というものがあるように、あの世の世界にも法則があります。
その法則とは、神が創られたものですが、それを「真理」と言います。 幸福の科学の根本経典である「正心法語」には、『真理の言葉 正心法語』とあり、これは、まさに神が創られた三次元と霊界をも含むこの広大な大宇宙の法則を現わしているのです。
そして、もし自分が、この世でどうしていいか分らなくなったり迷ったときには、この世の法則だけから回答を得ようとするのではなく、 あの世の法則、つまり、「真理」からその迷いを解く回答を得ることが大事になるということなのです。

【Eさん】 あぁ、そういうことで、先ほど、この世とあの世の世界の話をされたのですね。今、分りました。

【お助けマン】 そうです。ですから、「迷ったら法に戻れ」とは、言葉を換えれば「迷ったら真理に戻れ」と同じ意味となります。 つまり、迷ったならば、この世の法則だけで回答を得ようとするのではなく、大宇宙の法則をも表す「真理」をもとにして解を得なさいということなのです。

【Eさん】 そういうことだったのですね。そうしますと、やはり、真理の書物を読むことが大事になるということでしょうか?

【お助けマン】 もちろんそうです。この世の世界だけでなく、あの世の世界からも、ものごとを考えなければならないため、 真理の書籍を常に読み、真理の立場からものごとを判断することが大事となるのです。

【Eさん】 でも、私は、どうしてもこの世だけで判断してしまうことが多いと思うのですが、どうすればいいのでしょうか?

【お助けマン】 はい、私の例で恐縮ですが、真理に触れる前までは、何か出来事や事件があったときには、 学校で学んだ勉強や社会で身に着けたことだけを基準にして判断していましたが、 真理に触れてからは、真理の書籍から関連するところを読み当てて、そして、出来るだけその真理を基準にして判断するように努めています。

【Eさん】 あー、そういうことなのですね。
でも、これをするためにはかなりの努力が必要ではありませんか?

【お助けマン】 そうなのです。いいところに気が付かれましたね。
実は、常に真理の書籍を読むという精進が必要となるのです。 これを「悟後の修行」とも言いますが、 なぜならば、この世の法則については、常にその環境の中にあるので、嫌でもこの世の法則はマスターできるのですが、 あの世の世界の法則は、学ぶ以外、方法がないのです。従って、この世において真理を努力して学んで、そしてマスターするしかないのです。

【Eさん】 だから、釈尊は精進の大切さを常に言っていたのですね。学びを停止すると、また三次元のルールに染まってしまうということなのですね!

【お助けマン】 そうです。 だから、

一日怠れば三日遅れる。三日怠れば十日遅れる。一か月怠れば、さらにその修行は遠ざかり、…三か月この修行を怠れば、ただの人、いやただの人以下になるということを知らねばならない。

修行の大切さを言っておられたのです。私たちがこの世の三次元の世界に居る限り、真理は学ぶしか手がないのです。 そして、瞑想などの修法によって、それをより確信レベルにまで落とすしかないのです。

【Eさん】 あっ、分りました。
「迷ったら法に戻れ」とは、毎日真理を学ぶという精進の中で、 種々の疑問点や迷いなどが出てきたならば、その真理の立場からその疑問点や迷いを解決するということですね。 ですから真理を学ぶという精進が、その前提になっているということですね。
今日は、改めて精進の大切さを教えていただきました。何か、もやもやが晴れてきたように思います。 今日は、本当にありがとうございました。では、これで失礼します。

と言ってEさんは帰られました。今日の学びは非常に大事なことでした。私たちは、三次元世界に居る限り、 この世の法則に染まらざるを得ませんが、真理を学ぶことによって、 肉体を持ちながらあの世の法則に則した判断や価値観を持つことができるということを学びました。 実は、これこそが「霊的人生観」であり「悟り」というものではないでしょうか。
エル・カンターレに感謝。

(終わり)